パスフレーズとパスワードの違い——「correct horse battery staple」が強い理由
パスフレーズとパスワードの違いをエントロピーで比較。EFFダイスロール方式の仕組みと、どちらをどんな場面で使うべきかを解説。
パスフレーズとは何か
パスフレーズは複数の単語を組み合わせた長いパスワードだよ。「correcthorsebatterystaple」「赤いリンゴ空を飛ぶ犬」のような形式で、従来の短くて複雑なパスワードとは異なるアプローチを取っている。
xkcd漫画が広めたパスフレーズの概念
2011年にxkcdの漫画「Password Strength」が話題になったよ。「Tr0ub4dor&3」(11文字、複雑だが覚えにくい)より「correcthorsebatterystaple」(28文字、ランダム4単語)の方がエントロピーが高く覚えやすいと示したことで、パスフレーズが注目された。
エントロピー比較
従来型パスワード(8文字、英数字+記号)
- 文字種94、8文字 → 53ビット
パスフレーズ(EFF4語)
- 7776語から4語 → log₂(7776⁴) ≈ 51ビット
あれ、4語だと従来型と大差ない。ここで重要なのは語数だよ。
パスフレーズ(EFF6語)
- 7776語から6語 → log₂(7776⁶) ≈ 77ビット
6語になると圧倒的に強くなる。そして人間が記憶できる難易度は6語の方がずっと低い。
パスフレーズが得意な用途
- マスターパスワード:パスワードマネージャーへのログイン。自分で覚えなければいけない唯一のパスワードに最適
- フルディスク暗号化:BitLockerやFileVaultの回復キー
- PGP/SSH秘密鍵:暗号鍵のパスフレーズ
ランダムパスワードが得意な用途
- 個別サービスのログイン → パスワードマネージャーで管理するため記憶不要
- API鍵・トークン → 覚える必要がない
- ランダム性が最重要なケース
どちらを選ぶかの判断基準
「自分で覚える必要があるか?」が分岐点だよ。
- 覚える必要あり → パスフレーズ(5〜6語)
- 覚えなくてよい → ランダムパスワード(マネージャー管理)
人間は長いパスワードより、意味のある単語の組み合わせを記憶する方がはるかに得意だよ。マスターパスワードだけはパスフレーズにして、他はすべてマネージャーに任せるのがベストな組み合わせだね。
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